前回「知的財産権」の「著作権」を見てきましたが、今回はもう一つの「産業財産権」を見ていきます。
どうも、0128studio編集者のkou0128(@kouutajikkyou)です。
前回は「知的財産権」のうちの一つである、「著作権」を紹介しました。
今回は、もう一つの「知的財産権」で有る、
「産業財産権」を紹介します。
「産業財産権」という名前ではあまり認知度は高くないと思います。
どちらかというと、「特許権」や「実用新案権」が含まれる権利と言った方が分かりやすいでしょう。
この「産業財産権」は、前回紹介した「著作権」と違って、作った瞬間に権利が発生するのではなく、特許庁に申請をして受理されて初めて発生する「先願主義」という方式になっています。
知的財産権のうち、特許権、実用新案権、意匠権及び商標権の4つを「産業財産権」といい、特許庁が所管しています。
産業財産権制度は、新しい技術、新しいデザイン、ネーミングなどについて独占権を与え、模倣防止のために保護し、研究開発へのインセンティブを付与したり、取引上の信用を維持したりすることによって、産業の発展を図ることを目的にしています。
これらの権利は、特許庁に出願し登録されることによって、一定期間、独占的に実施(使用)できる権利となります。
と書いてあります。
簡単に言えば、企業などで新しい発明をして商品にした時に真似されて利益が出ない様にならない様にしたりするための権利ですね。
ここからは一つずつの詳細を紹介します。
「特許権」
高度な発明や新しい発明などを保護する権利です。
保護期間は20年。
産業として実施できるか、新しいか、簡単に考え出せない事か、反社会的でないかという辺りが申請が通る条件としてあるようです。
基本的には車の構造の様な発明で有ったり、工業製品の仕組みに関するものでよく聞くと思います。
かなり物理や数学的な検証などが必要になるものが多いように感じます。
「実用新案権」
「特許権」ほど高度ではないですが、ちょっとした改良や創意工夫などが対象です。
保護期間は10年。
基本的には、「特許権」に近い申請条件ですが、凄い発明!というほどではない物という認識ですかね。
布団たたきやペットボトルの蓋などが主な例で、他にはボタンの構造だったり、ボタンの配置等々。
上二つに関しては、特許庁HPに以下の様に書いてありました。
発明や考案は、目に見えない思想、アイデアなので、家や車のような有体物のように、目に見える形でだれかがそれを占有し、支配できるというものではありません。したがって、制度により適切に保護がなされなければ、発明者は、自分の発明を他人に盗まれないように、秘密にしておこうとするでしょう。しかしそれでは、発明者自身もそれを有効に利用することができないばかりでなく、他の人が同じものを発明しようとして無駄な研究、投資をすることとなってしまいます。そこで、特許制度は、こういったことが起こらぬよう、発明者には一定期間、一定の条件のもとに特許権という独占的な権利を与えて発明の保護を図る一方、その発明を公開して利用を図ることにより新しい技術を人類共通の財産としていくことを定めて、これにより技術の進歩を促進し、産業の発達に寄与しようというものです。
最初に発明した人に利益を保証しつつ、社会全体の発展を目的にしたものという認識ですね。
「意匠権」
主に製品のデザインを保護する権利です。
保護期間は20年。
物品あるいは物品の部分における形状・模様・色彩に関するデザインをいいます。
条件としては、「視覚を通じて美感を起こさせる意匠」と「工業上利用できる意匠(工業上の利用性)」という条件が有ります。
スマートフォンの形状や車のデザインが主な例ですね。
「商標権」
商品名や企業のロゴなどの商標を保護する権利です。
保証期間は10年で、更新が出来ます。
特許庁HPには、「商標を保護することにより、商標の使用をする者の業務上の信用の維持を図り、もつて産業の発達に寄与し、あわせて需要者の利益を保護することを目的とする。」と有ります。
つまり、会社のロゴやマークを守り、他の会社が偽物を同じようなマークで売って利益を出したり、市場混乱を起こさせない事が目的です。
基本的に店舗やパッケージについているロゴに関しては、殆どが「商標権」が有ると考えて良いでしょう。
以上の様に、「産業財産権」では、一定期間の独占権と模倣防止の保護をし、研究開発へのインセンティブを付与したり、会社の信用を維持したりして、産業の発展を図る事が目的です。
なので、何かとんでもない発明をしたり、凄いアイディアを考えた時には、特許や実用新案の申請を検討に入れてみてはどうでしょう。
通れば利益を生んだり、社会的な評価に繋がったり、自分の自身にも繋がるでしょう。
さて、ここからは今日の3D報告。
最近、ブログを書いていて思うのが、前半が完全に知識の展開になっており、業務報告ではないと感じています。
さて本日は、この間から作成していた和式トイレのモデルをVR空間に入れてみました。
合わせて、ヒンジジョイントを使用した扉の開閉も試してみました。
結果としては、プレイヤーの移動だと、何故か元々の扉の位置で当たり判定が残るという物と、ヒンジジョイントの動作がいまいちな感じです。
以前、ヒンジジョイントでVR内のベルトやチェーンを試したときもかなり調子が悪かったことを考えると、あまりVR向きの機能ではないのかもしれません。
とは言っても、手が離れれば何とか問題ない感じなので使い方次第と言ったとこですかね。
今後のさらなるテストが必要そうです。
そして、実は動画作成は先日購入した(サブスクリプション)Adobe Creative CloudのPremiere proを使用しての動画作成の練習も兼ねてみました。
大学の授業以来なので、3年ぶりくらいに使いました。
久し振りなうえに、今までAVIutlで動画を100以上作っている物ですから、如何せんUIの違いになれないですね。
ただ大学中に使ってた時と大きくは変わっていないみたいですし、公式のチュートリアルが豊富なので意外とすんなり作れました。
よっぽど会社で使ってる年間ライセンス数十万のCADより情報が出てくるので、何とかなります。
以前からAVIutlでの動画書き出し時の不具合が多かったので、このタイミングでゆっくり動画からの卒業も含めて考えています。
というか、大分動画投稿感覚が空いてしまっているので、そっちも頑張りたいところです。
今後は、Adobe Creative Cloudの使い心地や操作方法なども少しずつ紹介していこうと思います。
それでは今日はこの辺で終わりです。
最後までお付き合い頂き有難うございました。
また明日です。
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